7/2 絵本ウラ話⑴

最終更新: 2019年8月1日

今年に入って始めた絵本が、いよいよ形になってきました(中身だけ)


連日、シルクスクリーン版画でイラストをプリントする日々です。

インクまみれです。


現在制作している「OK It's alright」のお話は、6人の登場人物が出てきます。

「大切なものが壊れてしまった時に、どうするか?」がテーマで、6人それぞれの行動を6通り展開していきます。

いわゆる、リサイクルとかアップサイクルについてのお話なんですが、

私はそれを「環境のために〜ーー!!」みたいな感じで、説教臭くしたり、押し付けがましくしたくなくて。


このお話の元ネタ?は、私の中学生時代に遡ります。

「Zipper」という素晴らしく個性的なファッション雑誌がありまして、


今現在も継続して出版されてますが、当時の勢いはすごかったなー。

表紙がYUKIとCharaって、今見てもすごいなー!


シノラーとか突き抜けてる系の人々が街に溢れてた時代です。


で、このZipper90年代の頃は、古着も全盛期で、お洋服のリメイクもすごく流行っていました。(文化服装学院の読モとかが作り方を載せてたりして…)


というのも、当時のおしゃれなイケてる服を買うには、ブランド物で高すぎるし、そもそも今みたいにネット通販が無かったので都会のごく一部じゃないと買えなかったんです。


だから、当時の女の子たちは工夫をするしかなかったんですね。

私も例に漏れず、しかも田舎っぺというハンディがあったので、とにかく母に頼んでなんやかや作ってもらっていました。笑

(しかしパンチの効きすぎたデザインで、田舎に着て行く所は無く。)


なので、古着を選ぶことや、気なくなった服をどう楽しんで着回すかという概念は、この雑誌の特集によって刷り込まれたなーと思っております。

今も、気なくなった服は染め直したり、サイズを直したり、リメイクしてワークショップの素材にしたりして活かしたりしています。


ですが、今は、田舎にいても都会と同じ店の服が着れるし、そこそこおしゃれで、しかも安くで買えちゃう。


そういう便利な世の中ですが、その背景には年間100万トンもの綺麗なままの衣料が捨てられているという現状です。


このままではあかんやろ、という怒りや虚しさみたいな感情が湧いてくるけど、

それだけじゃないんだよなあ。


暮らしの視点っていうんかなあ。


「こういう楽しみ方もいいよね」という、視点を変えてみることを伝えたいというか。

そういう思いがあります。


たまたま昨日、「地球のはぐれ方」という本を読んでいたら

著者の1人、都築響一さんが後書きで言ってました。


「つまらなく見える町を、なんとかおもしろがろうとする努力。 つまらなく見える人生を、なんとかおもしろがろうとする努力。

このふたつには、たぶんほとんどちがいがない。

・・・

『幸せの敷居を低くするのが、人生をハッピーに生きるコツなのかも』と…」


この本は、おそらく誰もが喜んで行きたがる観光地ではない、その真逆の変な土地を訪れて色々楽しむエッセイで、

共著に村上春樹や吉田由美など大物がトリオになってあーだこーだ言いまくる、ガイド本とも言えない面白い本でした。


都築さんの言っている、おもしろがる努力、幸せの敷居を低くすること。


これまでメディアや世間で私たちにゴリ押しされてきたことは、

「新しいテーマパーク、さ〜どうぞ」

「旅といえばやっぱり豪華なホテルに食事。日常を忘れましょ」

みたいな、

楽しみとは誰かが与えてくれるものという価値観、消費活動ばかりを押し付けられてきた。


挙句に老後の資金に2000万円〜〜?!


いらない、いらない。

そういう価値観なんてこれからの未来にいらないよ。


メディアの情報を鵜呑みにしないで、自分たちそれぞれの生き方を自主的に楽しめたらいいのになと私は思うんです。


話逸れたような気もしますが、そんな想いを絵本に託しています。


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